何を恐れるかといえば、老いや死よりも、孤独や愛の欠如です。
※本書 P113より
オードリー・ヘップバーンといえば、映画「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」が特に有名。世界のトップ女優となったオードリーですが、女優業より家族を優先していた。特に子どもたちにはたくさんの愛情を注いだ。何より自分自身の人生の中で「何が大切か」を認識していて、そのとおり行動していた。その大切なことが家族だった。
人気女優で引っ張りだこだったにも関わらず、子どもたちのために映画を断ることもあった。なんと芯の強い女性なんだろう!だから、生涯の出演映画も27本と以外に少ない。
そんなオードリーは仕事をこなしながら、晩年にはユニセフ親善大使として世界平和のために活躍していた。なんと愛情深い方だったんだろうなと感じる。
今回、山口路子さんの書かれた「オードリー・ヘップバーンの言葉」を読んだ内容を書いていく!
ちなみに、山口さん女性の偉人について書かれた「〇〇の言葉」シリーズはその偉人の人生を学べるしし、言葉よって自己肯定感も上がりますので、オススメの本!
書籍情報
書籍名:オードリー・ヘップバーンの言葉
著者名:山口 路子
出版社:だいわ文庫
出版日:2016/8/10
目次
1 美-正面から向かい合い、欠点以外のものに磨きをかけるのです。
2 愛-私にも愛が必要です。愛したいし、愛されたいのです。
3 仕事-いわゆる「キャリアウーマン」にはなりたくありません。
4 人生-何を恐れるかといえば、老いや死よりも、孤独や愛の欠如です。
5 使命-私は自分自身に問いかけます。あなたは何ができるか?
【著者】山口 路子 公式HP
要約・書評
コンプレックスより長所を磨く
オードリーは自分自身を、美人だと思っていなかったそう。その当時の美の基準は、マリリン・モンローなどの豊満なバストとヒップだった。なので、オードリーは華奢な体型であったことは、その当時はあまり魅了されないこともあった。
ただ、オードリーは欠点から目をそらさず、正面から向き合い、欠点以外のものに磨きをかけた(そうは言っても、世の中の人はオードリーはなんと美しい人なんでしょうと思ってますけど…オードリーの謙虚さが感じる)。
オードリーは特に、外見より内面の「女らしさ」を意識していた。
セックス・アピールというのは、心の深いところで感じるもの。
見せるよりは、感じさせるものなのです。
※本書 P30
人は外見ではなく、内面であることが改めて再確認できる。
現代は、SNSの普及により、魅力的な同性がスマホの画面に映るようになった。それをみて、「私なんてかわいくない(かっこよくない)」と思ってしまう人も多い。でもオードリーのように欠点以外の自分の魅力を磨き上げることに焦点を与えることに努めよう!
自己肯定感の高く自信を持っている人は男女ともにモテる。これは恋愛ルールの絶対法則かもしれません。
笑顔が幸福を引き寄せる
オードリーの印象は無邪気で可愛らしい印象がある方は多い。そんなオードリーは年を重ねるごとに目尻や唇のしわが目立ってきたときにこう言った。
「これは笑い皺です。笑いほど贈り物はありません」
※本書 P40
トップ女優が皺に対して、こんな言葉を残すとは、驚いた。それと同時に、笑顔を振りまくオードリーは誰に対しても笑顔で接する愛情深き女性だったんだろうなと感じる。
人は笑っている人に対しては敵意を感じず、心を開く。そんなオードリーの姿は、友人・映画関係者・スクリーンを観ている人たちを魅了したのだと思う。みなさんも人前で恥ずかしがらずに笑う習慣をつけよう。
笑顔は人を引き寄せて、幸福も引き寄せるのです。
愛すること
私のオードリーの印象と言えば「愛」だと思う。人や動物を愛するオードリーの行動は、本当に美しい。2度の結婚と離婚を経験して傷ついても「愛し愛されること」を人生の中心に置いてました。丸2日会わなかっただけでも空港で夫に飛びついたと言われるぐらい。
女優業より家庭を大切にするという自信の人生の価値観は強く、芯の強さがうかがえる。
人は愛することに怯えるのは、愛することで相手に拒否されるのが怖いから。だから受け身の恋愛になってしまう。お互いに石橋を叩いているだけで渡ろうとしない。相手が石橋を渡ってくれることを待っている。そんな恋愛は必ず後悔するし、自分自身も成長しない。
失敗したっていいのです。失敗して落ち込んで人は強くなる。2度離婚しても愛することを誓ったオードリーのように強くなる努力は大切だ。
まとめ(感想)
オードリーは人生の中で自分が「何を大切にするか」を理解していた。女優業をしていても、家族の時間を大切にし、愛することを人生中心においていた。
人は、大切なものが分かっているつもりでも、その大切なものを理由をつけて優先しないこともある。
「仕事だから…」って。
オードリーの生き方を学んで、少しでも他人に人生を握られない人生を歩んでいこうと思った。
そして、人を愛することへの恐怖を抱かず、進んで心を開いていこうと思った。
コメント