上司に散々使い倒される日々。自分の意思を押し殺して、上司の言うことを淡々とこなしていく。たとえ無能な上司でも。
昔の私は、ひたすら上司のむちゃぶりにも答えるイエスマンでした。たとえ残業が続こうが笑顔で返事は「わかりました!」。「成長するため」と思いながら、自分を押し殺していたものです。でも、徐々に早く帰ってゆっくり休みたい・趣味をしたい・ブログをしたいなど思うようになったし、振り回されたくないとも思いました。反対に使い倒せば、もっと自分流に仕事もできるし、もっと自己主張ができるかもと思った。
「世の中で優秀な社員と言われる人たちは、私の知っている限り、一人の例外もなく上司という存在をうまく使っている。使っているどころか、「使い倒している」と言ってもいい。言葉は悪いが、上司を自分のステップアップの踏み台にしてしまっている人もいるほ どだ。もちろん、いい意味で最大限に活用しているということだよ。つまり、上司をうまく使える人ほど、間違いなく仕事もできるようになるということさ」
優秀な社員を目指すために必要なスキルを身につけていこう!
書籍情報
著者:田中 和彦
出版社:祥伝社
出版日:2014年6月4日
株式会社プラネットファイブ代表取締役。一橋大学社会学部卒業後、リクルートに入社。人事課長、広報室課長を経て、「週刊ビーイング」「就職ジャーナル」など4誌の編集長を歴任。その後、ギャガ・コミュニケーションズでの映画プロデューサー、キネマ旬報社代表取締役を経て、現職に。「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマにコンサルティングを展開。“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。朝日新聞土曜版「be」で、コラム「はたらく気持ち」を毎週連載。著書に、『課長の会話術』『課長の時間術』『それでも仕事は「好き! 」で選べ』『やりがい論』など、多数。1958年、大分県生まれ。
※本書 書籍情報より
こんな人にオススメ
- 仕事を有利に進めたい
- 上司にイラつく
- 社内評価を得たい
- 上司の気持ちを理解したい
- 上司を使い倒したい‼
要約・書評
上司から信頼されること
上司と部下の関係。どうしても上司が優位に立ってしまう。致し方ないことですね〜。そんな上司に苛立ちを見せ、上司と部下が対立関係にあるとどのようなことが起きるか。
評価を下げられる。。。。。。。。
昇進・昇給などの評価を得られず、ずっとヒラ社員のまま。どうしても上司とその上司は繋がっているので、使い倒すとしても信頼されることが非常に重要。※たとえ無能な上司でも。
信頼されるコツは、上司に「どうしたら、〇〇さんみたいになれますか?」と聞いてみてください。『いや。無理。尊敬してないし』…すごく分かる。
でも、心を押し殺して聞いてみましょう。後で述べますが、上司に好かれることは重要です。自分のプライドは置いといて聞いてみましょう。むしろ反対にこのようなことを聞かれたら、めちゃめちゃ嬉しいですよね!可愛い部下にこんなこと聞かれたら、照れながらも答えてしまいそう。回答に対しては、良いところだけ盗みましょう。
また当然の如く、仕事がしっかりこなせないと、信頼されません。上司は部下のマネジメントを行います。その際に、やはり上司が指揮する組織がポンコツであれば、役員から指摘を受けますよね。シンプルですが、仕事は真面目に、集中して成果を出しましょう。もし、非常に良い成果を上げれば、上司も「なんだあいつは!」と驚かれて、「〇〇がいないと…」と優位に立てるのです。また、上司からの質問は数字という具体をもって即答しましょう。
上司側の立場を理解して上司に好かれる
上司は組織をマネジメントする立場にあります。そして、上司の上には更に上司がいます。上司が評価を得られるために、組織がうまく機能すること。組織がうまく機能するためには、部下が仕事ができること。
人一倍業績をあげる
あなたが組織の中でも一目置くほどの業績を上げれば、上司はあなたのために動いてくれるようになります。「〇〇に任せれば、自分も社内評価が上がる」と少しゲスですが、誰しも思っていることです。
上司だってラクをしたい
マネジメントの立場として、上司は現場を離れることでマネジメントに集中できます。今後の組織の方向性を定めて、さらなる業績を図りたい。そのためには、現場は部下に任せたいと思うもの。そのためには、あなたが任される立場になることです。上司は現場から離れて、ラクをしながらもマネジメントに集中したいという気持ちを現実にしてあげることです。
どんな仕事ができる部下が好まれるか?
①自分の意見や意思を明確に持っている部下
部下がイエスマンならきっと上司は部下が思い通り使えて最高でしょ!(でもそれは無能な上司)。本来の良い上司は、部下の意見も聞いて組織全体で解決していくこと。そのため、自分の意見を明確に持っている部下は会社として良い人材になります。
②それでいて、素直になんでもやってみようとする部下
明確な意思を発言して、万が一通らなくても、前向きにやってみようと思える部下の姿勢は魅力的です。
③ネガティブ思考ではなく、ポジティブ思考
②と同様です。物事の捉え方をポジティブに変えるだけ。
④叱られてもめげない気持ちを持った部下
部下のことを思って叱ってくれていることに関して、ふてくされた顔をせずに素直に受け入れましょう。また、引きずらないですぐ切り替えましょう。
⑤理屈ではなく、リアクションのいい部下
上司の言葉には気持ちよく反応しましょう。「わかりました!」など。
上記の結果から、自分のやりたいことを信頼できるあなたに上司もあっさりOKを出すのです。自分主導で仕事も動くことができるのです。伸び伸び仕事ができるのは、やりがいにも繋がります。
まとめ(感想)
上司を使い倒すための大前提は、仕事が出来ること。まずは、成果を出すことに集中しましょう。その後に、上司に信頼されて使い倒すことが可能になります。
目次
Chapter1 上司を使い倒すと、こんないいことがある
Chapter2 盗めるものは、何から何までとことん盗め!
Chapter3 上司を動かせるようになると、仕事は100倍面白くなる
Chapter4 上司を先回りすれば、振り回されることもなくなる
Chapter5 上司を使い倒すための裏ワザ
Chapter6 上司を味方につけておけば、怖いものなし
コメント