
メモをする理由は「必要な情報を忘れないため」と思われることも多いです。確かに正解ですが、それ以上に大切なことがあります。
ぐちゃぐちゃになった思考をまとめて、自分の価値観を加えて、自分らしい答えを出すとこ。
メモって思った以上にかなり大切。
でもメモに対してこう思っている人も多い。
- メモの重要性が分からない。
- メモのまとめ方がわからない。

こんな声は多い。でも本書で解決できます。
日本一ノートを売る会社『コクヨ株式会社』の社員が書いた本。
ちなみに私もコクヨのキャンパスノート(方眼タイプ)は愛用しています。

書籍情報
著書名:考える人のメモの技術 手を動かして答えを出す「万能の問題解決術」
著者: 下地 寛也
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2022/9/7
著者 紹介
コクヨ株式会社 ワークスタイルコンサルタント
エスケイブレイン 代表
1969年神戸市生まれ。1992年文房具・オフィス家具メーカーのコクヨに入社。オフィス設計者になるが顧客対応が下手すぎて、上司や営業に怒られる日々が続く。
常に辞めたいと思いながら働いていたが、5年後、コクヨがフリーアドレスを導入したことをきっかけに「働き方とオフィスのあり方」を提案する業務に従事し、ワークスタイルを調査、研究する面白さに取りつかれる。
以来、行動観察、デザイン思考、ロジカルシンキング、リーダーシップなど、働く人の創造性と生産性を向上させるスキルやマインドの研究を続け、これまでにビジネス書を当書籍を含め10冊出版。常にメモを取りながら、自由で豊かな働き方を実践するためのアウトプットを続けている。
コクヨにおいても、顧客向け研修サービス、働き方改革コンサルティングサービスの企画など数多くのプロジェクトマネジメント業務に従事。
※Twitter @kanya_shimoji
※You Tube 下地寛也 エスケイ・チャンネル
目次
◆PROLOGUE 自分らしく考えるためにメモを使う
CHAPTER 1 メモの基準を持つ
CHAPTER 2 箇条書きで抜き書きする
CHAPTER 3 気づきを加える
CHAPTER 4 現状を全て見える化する
CHAPTER 5 自分の視点で課題を整理する
CHAPTER 6 打ち手を構造化する
要約・書評

メモの重要性
①自分の思考をまとめる
メモは「忘れないために書く」ことだけではないことを覚えておく。仕事では膨大な情報を扱う。しかも、そこから解決をしていかなければならない。管理職になればなるほど、多くのマネジメントを求められる。そんな膨大な情報はまとめない限り、モレやダブりが出てしまう。そのために、ノートに情報を書き込み、可視化してまとめることが非常に大切。
②人間にしかできないクリエイティブな発想
(今の時代では)AIにはオリジナリティな発想はできない。多くの職業はロボットに変わるようになっていく。そうなると、自分のライバルはロボットになる可能性は十分に有り得る。ロボットに職を奪われないために、いつでもメモを取り、情報を吸収し、自分らしいのクリエイティブな発想を求めること。
メモの方法
結論から言うと、何も気にせずにひたすら書いてみること。
まずは、こうだ。
ぐちゃぐちゃで良い
字は汚くて良い。
ひたすら書いていくことが大切です。この話を聞いて「えぇ〜〜」と思う方は、きっとキレイに書くことを意識しているかもしれない。キレイに書こうとすると、キレイに書こうとすることに思考が向いてしまい、ペンが進まなくなります。
大切なことは、ひたすら書いてそこから大切なことに気づくこと。スピード重視です。最初は全てにおいて汚くて良い。そのうち、自分なりのまとめ方ができるようになるので。
ただ、コツはインプット(メモする技術)・アウトプット(発想する技術)として紹介されているため、記載します。
インプットのコツ
①メモの基準を持つ
→どんな情報が自分に必要かを考えた上でメモをする(無駄な情報を入れない)
②箇条書きで抜き書きする
→全て書こうとしない(大切な情報だけ)
③気づきを加える
→なぜこの情報をメモしたか分かる(ひとことメモ)
アウトプットのコツ
①現状を全て見える化する
→まず情報を書きまくる(思考の棚卸)
②自分の視点で課題を整理する
→多くの情報から重要課題を見つける(課題の選定)
③打ち手を構造化する
→解決の糸口を見つける(未来予想)
まずは、書きまくること。そこから、自分流のキレイなまとめ方を見つけましょう。
でも、具体的なキレイにまとめたいという方は下記の本がオススメです。
メモに関するオススメの本
【たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術】
【マッキンゼーのエリートはノートに何を書いているのか】
【メモの魔力】
まとめ(感想)
メモがこんなにも自分の人生に影響するとは思っていなかった。デジタル社会ではあるが、課題解決するためには、自分の手でメモを書きまくることが大切だ。ロボットに負けないクリエィティブな発想を。
コメント