サイコパスって何考えてるか分からなくて怖いと思う人って多いですよね。事実、殺人鬼にサイコパスは多いとも言われます。その中でも、大量殺人を犯しているテッド・バンディやゲイリー・ギルモアなどはかなりのサイコパスと言われます。
※映画『テッド・バンディ』公式サイト
私は、犯罪心理について学びたく手に取った本です。心が砕けるほど狂気に満ちた本かと思いました。しかし、そうではなかったのです。サイコパスって人生に活かせるポイントが数多くあることが分かりました。
サイコパスは紙一重です。一つ間違えれば、犯罪者にもなります。でもうまく活用すれば、実生活で活かせることも確かです。かの有名なジョン・F・ケネディ、ビル・クリントンなどもサイコパスと言われてます。また、サイコパス的思考は、男性的魅力にもなると感じます。日本人に響くような強調性を意識しすぎた悩みも解消できると思います。
本書は、サイコパス(犯罪者も含む)の心理実験をもとに書かれた信憑性のある本。サイコパスの特徴とその魅力を述べていきます。さぁ、サイコパスの道へ!(笑)
書籍情報
書籍名:サイコパス 秘められた能力
著者名:ケヴィン・ダットン
出版社: NHK出版
出版日: 2013/4/23
目次
1 サソリのひと刺し
2 サイコパスとは何者なのか
3 闇に潜む光
4 人生で成功するヒント
5 サイコパスに「変身」する
6 七つの決定的勝因
7 正気を超える正気
要約・書評
非常で怖いもの知らずで説得力があって魅力的
※P125より
・冷静である
・非常である
・リスクを嫌わない
・恐怖、悲しみを感じない
・説得力がある
・外面の良さ
・やましさを感じない
・他人を操るのが上手い
・利益を重視する
・自信がある
・他人にどう思われるか気にしない
・高い集中力
●サイコパスは恐怖・悲しみを感じにくい。
何よりリスクを嫌わないのです。なぜか?サイコパスは高い集中力があると言われます。サイコパスの特徴の一つにナルシズム(うぬぼれの強さ)が上げられます。自意識過剰は、自分に意識が向く分、他人にどう思われるかを気にせず、自分に集中します。自分が満たされることができれば良いと考えることで、自信に繋がります。自信は恐怖を打ち勝ちます。その結果、恐怖を感じにくくなります。
これは、人生において非常に大切な要素だと思います。なにより、恐怖を感じることで経験を逃す人より、恐怖を感じつつも果敢にチャレンジし失敗や成功を経験するほうが遥かに成長速度は変わってくるからです。この経験がさらなる自信に繋がります。仕事もプライベートも活きる術です。
なによりサイコパスは日々の実生活で高い集中力があることで、他人より秀でるものになります。仕事で集中力を発揮することで、より精度の高い説得力が増します。どうやったら、相手の心が動くかの心を揺さぶる方法も学んで実践するのです。
●利益を重視する
皆さんは人を土台にして自分の地位を上げたいと思いますか?
答えはイエスだと思います。「いや!ノーだ」と言う方もおりますが、きっと根本はイエスだと思います。ただ、イエスだと思っても実践できないのが我ら日本人です。
その行動できるかどうかは非情であるかどうかが重要です。そこでサイコパスの考えはどうかというと冷静にその場の状況を判断し自分にとって優位になることを考えます。そのためなら人を土台に優位に立とうとします(あからさまに人を土台にせずスマートに利用します)。言葉は穏やかに力でねじ伏せるのです。
●他人にどう思わるか気にしない
『我が道を行く』。これは非情に大切です。自分に目を向けて、自分のしたいこと・実現したいことなどに集中すること。これは、人生を生き抜く上で根本的に重要なことになります。常に相手にどう思われるか気にするとメンタルで病むことも多いです。
・仕事で上司の機嫌に左右される人生。
・パートナーによく思ってもらうことを気にして生きる人生。
常に相手の顔色を伺って生きる人生は非常に疲れます。であれば、サイコパスのように、自分に集中し他人にどう思われるか気にしない人生はきっと楽です。「そんなこと自由な生き方をしたら世の中から嫌わるよ」と思うかもしれません。しかし、自分のしたいこと・実現したいことに集中する人生のほうが楽しいではありませんか!?きっとその活き活きした人生が送ると、もっと魅力的な人になれると思います。その、魅力が人を惹きつけますし、仕事の成果にもつながります。
本書は人生に活かせるサイコパス学だと思います。300ページと長い本ですが、人生に活きる方法が数多く述べられておりますので、ぜひ読んでいただければと思います。
まとめ(感想)
【非常で怖いもの知らずで説得力があって魅力的】
読んでいて自信の持てる本でした。他人の顔色を伺って生きる人生にさよならできる本です。
もっと自由に。
もっと楽しく。
もっと自分を持って。
もっとサイコパスに。
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