人はどこかで「人生の答え」を探し求めている。
でも人生の答えってなんだろう。とても難しい答え。
禅の世界には、そもそも「答え」という発想はない。
でも、未来への夢や希望の種になる。
本書【禅が教える 人生の答え】を読んで、「人生の答えはこれだ!」とういうのは見つかってないけど、生き方を学べた。
今すぐ、幸せな人生を送れる重要なヒントになる。
禅宗の住職でありながら、庭園デザイナーとしても活動している枡野俊明さん。
他の著書も面白くて心が浄化される。
さぁ、要約していくや〜。
書籍情報
著書:「幸福の種」はどこにある? 禅が教える 人生の答え
著者:枡野 俊明
出版社:PHP文庫
出版日:2022/8/2
著書紹介
枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の庭の創作活動によって、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて、「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。庭園デザイナーとしての主な作品に、カナダ大使館、セルリアンタワー東急ホテル庭園など。
主な著書に『仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力』(三笠書房)、『禅が教えてくれる 美しい人を創る「所作」の基本』(幻冬舎)、『比べず、とらわれず、生きる』『おだやかに、シンプルに生きる』(以上、PHP文庫)などがある。
※本書 著者紹介より
目次
第1章 あなたの心の中にある「答え」を知る
第2章 つながる温もりほど、大切なものはない
第3章 命の結びつきが心を溶かす
第4章 あなたの命は大切な預かりもの
第5章 「心の支度」をする
要約・書評
人生の目標はぼんやりで良い
「40歳までに課長になる!」
素敵な目標です。
努力を積み重ねて成果が出てると嬉しい。
人は目標があるから生きてる心地がする。
でも、なんでもかんでも目標立てて生きることに縛られてはいけません。
なぜその目標を立てたのか?をしっかり考えることにも時間を使うことが大切です。
そもそも、40歳までに課長になる!という目標の理由はなんでしょう。。。
他人より優位に立ちたい!というなら、他人と比較するための目標なので、良いとは言えません。
(後述する他人への嫉妬でも取り上げます)
また、叶わないときにがっかりするときもあります。
無理に目標設定して、無理矢理に人生のやりがいを見つけることは避けましょう。
相性を認めれば楽になる
著者の枡野俊明さんは、修行をしていても、人の好き嫌い・合う合わないはあると言っています。
枡野俊明さんでもあるので、私達はそれ以上に好き嫌い、合う合わないはありますね。
ここで重要なのは、相性を認めて、自分なりの「合う」「合わない」の基準を設けておくこと。
相手に合わせようとせず、自分主体に考えること。
カフェに行ったら、相手だけが自分の話ばかりしてる。
それに対して、自分が耐えられなくても、我慢してまた一緒にカフェ行くのは避けたいところだ。
※人によっては、話を聞くことが好きという人もいるから、人それぞれ。
ただ、無理に合わせる必要がない。
夫婦は心の安らぎ
【結婚の意味】
同じ価値観を共有する人と一緒にいる。 その安心感と安らぎを得るために、人は結婚をするのです。
※本書 P82
一緒に住んでいると、価値観の違いでお互い苦しいときもある。
ちょっとの違いで喧嘩になることもある。
私としてはちょっと違うくらいの価値観は、お互いを認め合うことが大切だと思う。
ここでは、もっと大きい価値観の話ではあるが、交際→結婚するときは、なるべく価値観が合っているか判断基準にしましょう。
※顔やスタイルなどでは選ばないように。
間違ったプライド
自分と他人を比べて劣っていると嫉妬してしまう。
「同期の〇〇が先に出世した」
嫉妬心から出世しようと思う。
誰にでもプライドがある。
嫉妬心によって、成長することも大切だ。
でも、過剰な嫉妬心は自分を無くしてしまいます。
他人に左右される人生を送ることになる。
高級バックを持ち歩くことで、他人より優れているとアピールするのも間違いかもしれません。
持ってる才能は人それぞれ。
だから怠っていることは仕方ないと思うことも大切。
自分が自分であるというプライドを持つこと
自慢してくる人は適当に流してしまいましょう。
その代わり、自分はやるべきことに集中することにプライドを持ちましょう。
曖昧は変幻自在の心を持つ
曖昧という言葉は、どこかネガティブな言葉として用いられる。
しかし、著者の枡野俊明さんは、曖昧の良さを語っておりました。
好き嫌いということをはっきりと持っている人は人間関係で損をする。
初対面で会って、自分の先入観だけで、嫌いと判断するのは実にもったいない。
日本人ははっきりと言わない曖昧さを持っている。
人を傷つけない言い方を曖昧に表現するという寛容さがある。
曖昧と寛容は日本の良さである。
良い意味で曖昧さを身につけましょう。
まとめ(感想)
自分と向き合って、自分を知る。
そして、心のなかにある「答え」を知る。
人生は有限。
だからこそ、早めに答えを知って、人生を楽しむことが大切。
本書【禅が教える 人生の答え】を読むことで、禅を知り、自分を知ることができる。
すごく、心が浄化された気分になった。
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【その他】
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