最後はなぜかうまくいくイタリア人(著:宮嶋勲)【要約・書評】

自己啓発

イタリア人について学んでみた。日本の控えめな文化とイタリアの情熱的な文化を融合したいと思いまして。

イタリアの特徴は「食べる、歌う、愛する」。楽観的なイタリア人にはどこか憧れを持ってしまう。今回、イタリア人の魅力を要約したいと思います!

著者の宮島 勲さんはイタリアと日本でワインと食について発信している方です。

イタリアと関わって35年ほどになり直感的に学んだ「イタリア人の法則」を書いた本になります。2015年9月に刊行されたロングセラーエッセイの文庫です。

ぜひ、手にとっていただければと思います!

書籍情報

書籍名:最後はなぜかうまくいくイタリア人

著者名:宮嶋勲

出版社:日本経済新聞出版

出版日:2018/1/6

目次

1 仕事―ルーズなのになぜか結果は出る秘密
2 人生―好きなことだけ楽しみ、嫌いなことは先延ばす
3 家族と恋愛―対人関係を支配する、義理・絆・コネ
4 食事―食卓でのふるまいは商談以上に難しい
5 独断と偏見で考えるイタリア

著書紹介

ワインジャーナリスト
1959年京都生まれ。東京大学経済学部卒業。83年から89年までローマの新聞社に勤務。現在イタリアと日本でワインと食について執筆活動を行う。イタリアではエスプレッソ・イタリアワイン・ガイドの試飲スタッフ、ガンベロ・ロッソ・レストランガイド執筆スタッフを務める。日本ではワイン専門誌を中心に執筆するとともに、ワインセミナーの講師、講演を行う。BSフジ「イタリア極上ワイン紀行」の企画、監修、出演も務める。

※amazon 書籍紹介より

要約・書評

性格

POINT

寛容

イタリア人といえば、楽観的・情熱的であるとともに、とても寛容です。

①自分にも他人にもルーズ

アポ時間は努力目標で、仕事もプライベートも遅れることは日常茶飯事。日本では考えられない行動です。でもイタリア人にとっては、遅刻してもお互い様であるから寛容なんです。

②長所を大事にする

短所は直さず、自分の長所を大事にします。それは、他人に対しても同じです。恋人に対して「時間に遅れるけど、必ず素敵なレストランに連れて行ってくれる」というように寛容です。どうしても、相手の欠点が目立ってしまい、そこを指摘しがちですが、こういう人の良い部分を尊重する文化は素敵だと思いますね。

仕事もプライベートも相手の悪いところが見えても、良い部分に目を向けたいと思いました。むしろ褒めたいと思います!

仕事

POINT

仕事は臨機応変に対応ができ、職人肌である。

①臨機応変な対応

性格のところでも述べましたが、アポ時間に遅れてくることで、作業時間は短くなります。毎回、危機的状況を自ら作ってしまっているのです。しかし!だからこそ、短い時間で火事場の馬鹿力を発揮するのです。計画は立てることが少ないからこそ、その場その場で臨機応変な対応ができるのです。

②分業の欠如

※欠如ではありますが、良い点があります!

イタリアのカフェでは、店員がその場の状況でレジ打ち・コーヒーを淹れる・料理をつくるなど、臨機応変に対応します。日本では、「今日のレジ打ちはAさんでお願いね」など分業を意識します。実際、そのほうが作業効率はあがります。

イタリアの作業は非効率ではありますが、良い点もあります。「なんでも屋さん」になることで、同じ仕事を数時間行うことのストレスを無くすことができます。それに、一人のお客さんに寄り添い、会話を楽しんだり、自分の今やるべきことにストレスを抱えずに行うことは、仕事のやりがいに繋がります。

また、臨機応変な対応力が身につきます。周りをみて、レジが空いているようであれば、自分が行くべきか他人に任せるべきか判断するようになります。料理の注文が多くなれば、調理に回ったり。店員で積極的にコミュニケーションがとれて、非常に良い環境になりそうですね。

ただ、仕事の効率は落ちるので、お客さんを待たせてしまいます。しかし!イタリア人は寛容なので、気にすることも無いようです。

③職人肌

②の分業の欠如には、まだ良さがあります。自分が全体像を見れてすべての工程に関わることで高い集中力を発揮するようになります。そして、多くの経験をすることになるので、自分の業務の幅が広がります。それは一貫して自分の手で完成までつなげる職人肌でもあります。だから、イタリアにはフェラーリ・ランボルギーニなど有名な高級ブランドが多く存在します。

食事

POINT

素の自分を出して会話を楽しむ。

イタリア人の食事は長いと言われます。正確に言うと、「食卓にいる時間が長い」と言われます。それは、食事を楽しむ文化であるのと同時に、会話を楽しむ文化があります。

日本人は、建前が多いし、自分のことを話しすぎることは相手に不愉快な思いをさせると思ってしまい、あまり素を出しません。しかし、イタリアはお互いに素を出し、ありのままの自分で楽しもうとします。イタリア人の特徴である寛容さがあるから、相手の短所があってもお互いあまり気にしないからこそ、会話は素で楽しめるのではないかと思います。

まとめ(感想)

人生の寄り道を大切にするイタリア人

イタリア人は目標達成ではなく過程を楽しみます。だから、恋愛に関しても、過程を楽しんで、失敗しても次に行こう!と思えるのです。それが、イタリア人の積極的な性格に繋がるのかと思います。

これから、自分と他人に対して寛容になって、人生の過程を楽しみ、今この瞬間を生きようと思う!

そして、多少嫌われても良いと思えるぐらい素の自分を出して、人生を楽しみたいと思いました!

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