自分の小さな「箱」から脱出する方法(著:アービンジャー・インスティチュード)【要約・書評】

心理

「なんで、あの人は不機嫌なの?ムカつく!プンッ!」

皆さんは、相手が機嫌悪く、自分まで機嫌が悪くなってしまう経験はないでしょうか??こちらはなんで機嫌が悪いのか分からずモヤモヤしてしまう。それによって、一時的に関係性が悪くなってしまうのです。

その原因は、相手(自分)が自分(相手)のことをどう感じているか察知して、それに対して反応しているのです。つまり、相手が機嫌悪くなることで自分も機嫌悪くなるということです。もしかしたら、自分が気づいていないだけで、自分から先に機嫌が悪くなった(もしくは相手を悪くさせた)から、相手が機嫌悪くなったのかもしれません。その結果、お互い壁を作った(本書で言う【自分の『箱』】)に入ったのかもしれません。

前置きが長くなりましたが、本書は『箱』の具体例を用いて、自分や相手が『箱』に入ってしまうことで、仕事・プライベートでの人間関係の問題を引き起こすことを述べた本です。

本書は図や具体例が多く、わかりやすい内容ですし、『箱』を用いて考えることで、具体的に人間関係の問題を解決できる本です。

グーグル・IBM・NIKEなど有名企業が研修に採用している良書です!

さぁ、要約していくヤー。

書籍情報

書籍名:自分の小さな「箱」から脱出する方法 

著者名:アービンジャー インスティチュート

出版社:大和書房

出版日:2006/10/19

目次

第1部 「箱」という名の自己欺瞞の世界
第2部 人はどのようにして箱に入るか
第3部 箱からどのようにして出るか

要約・書評

箱に入ることについて

POINT

自分が箱に入れば、相手も箱に入りたくなる。

電車の例です。

あなたが混んでいる電車に乗ったとしましょう。現時点で座ることは難しい状態です。ところが、あたりを見渡すと、ある座っている男性が隣の席にカバンを置いているではありませんか!あなたは座りたいのに、この男性に憤りを感じてしまいます。

よくある光景です。座っている男性について考えてみましょう。座っている男性は、誰かが座れる席であるにも関わらず、隣に誰も来てほしくないためにカバンを置いて、パーソナルスペースを確保している状態です。これは、所謂、箱に入っている状態です。拒絶している状態です。それを見た、周りの人も憤りを感じ、こいつの隣には座らん!として自分の箱に入ってしまいます。もし、男性がカバンを置かずにオープンな姿勢(箱から出る)ことができれば、誰かが座ろうとするでしょう。実生活では、上記のような箱に入ることは多く存在します。

家庭での出来事。①「私(妻)はこれだけ家事をしているのに、なぜあなたはダラダラしているの!?」。そして夫は②「おれだって、仕事で疲れているんだよ!」と怒る。

仕事での出来事。上司が①「なんでこんなこともできないんだ!」。そして部下は②「曖昧な指示だと分からないんですよ」と心のなかで思う。

①に関して、妻と上司は箱に入っている状態です。補足ですが、箱に入っている状態は、自分には自己正当化したり・他人の欠点を大げさに捉えてしまう。被害者面してしまう。

自分が箱に入って被害者面をしてしまうと相手も箱に入ってしまいます。その結果、箱の中から、お互いに「相手が悪い!」と攻撃してしまうのです。

箱から出ること

POINT

心をオープンにする。

解決方法は、シンプルです。箱から出ることです。自分の心を開いて、相手を受容する心を持つことです。ただ、この箱から出るのが難しいのです。下記を習慣的に気をつけていきましょう。

  • 常に素直でいる
  • 常に笑顔で明るく
  • 愚痴を言わない
  • 相手を避けようとしない
  • 相手の話を否定しない
  • 相手を変えようとしない
  • 相手と張り合わない
  • 熱したと思ったら頭を冷やす

特に素直になることは大切です。相手が機嫌悪くなったとしても、その姿を見て、自分も機嫌を悪くしてはいけません。

恋愛に関しても、相手から素っ気ない態度を取られても、自分もそれに返すように素っ気ない態度を取ってはいけません。

相手を箱から出すことができれば嬉しいですが、必ず箱から出すことができるかどうかは分かりません。人を変えることは難しいのです。しかし、自分を変えることはできます。自分の捉え方を変えることはできます。だから、自分だけでも箱に入らず、心をオープンにしましょう。

まとめ(感想)

自分の頭の中に常に「箱」に認識を持つことが大切です。

今自分は自分の箱に入っているな。とか、今〇〇さんは箱に入ってるな。とか自分を俯瞰することです。

問題を、私たちは「相手の問題」と考えがちですが、本当の問題は「自分」にあると思うことです。

自分が心を開く行動をすれば、きっと相手も心を開いてくれると思います。相手が折れてくれるだろうという精神は、特には折れてくれるかも知れないけど、折れない可能性は十分にあり得ます。更に拒絶されると思うと、非常に怖いですが、やってみないと相手の良い反応は見れないと感じます。

行動していこう!いつもオープンな心を!

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