株式会社識学の代表取締役の安藤広大さんの本(リーダーの仮面、数値化の鬼)は読んだ。今回の本は、経営者にぜひ読んでほしい本である。もちろん、会社のマネジメントに携わっている人にもオススメ。
安藤社長は手厳しい本を書く。だからこそ、すごく背中を後押しされる本。
誰かが社員が休むだけで、業務が止まってしまうことはないだろうか?
そうなってしまうのは、仕組み化ができていないからである。
本書を読めば、誰かが休んだときの不安・エース社員が辞めたときの不安・部下への指導への不安などを解消できる。
仕組み化は仕事以外にもプライベートにも通ずる内容のため、人生全体に影響を与えるので、ぜひ手にとっていただきたい。
【株式会社 識学のHP】
書籍情報
著者:安藤 広大
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2023/5/31
株式会社識学 代表取締役社長。1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、衝撃を受け、2013年に独立。識学講師として多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年あまりで上場を果たし、これまでの8年間で約3500社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ90万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』(ともにダイヤモンド社)がある。
※本書 書籍紹介より
目次
第1章 正しく線を引く―「責任と権限」
第2章 本当の意味での怖い人―「危機感」
第3章 負けを認められること―「比較と平等」
第4章 神の見えざる手―「企業理念」
第5章 より大きなことを成す―「進行感」
終章 「仕組み化」のない別世界
要約・書評
仕組み化のメリット
会社はどんな状況でも成果が出せるようにしておきたい。
そんな中で、どの会社にもずば抜けて良い成績を残すエース社員がいる。
そのエース社員だって辞める可能性はある。
さぁ、エース社員が抜けました。
そのエース社員がいなくなり、替えが利かないと感じてしまい、会社は回らなくなる。
ただ、仕組み化があれば、マニュアル通りに動いて、役割分担も行い、滞りなく業務が円滑に進む。
誰がどんな仕事をしても良い成果が出せるようにすること。
これが仕組み化のメリットである。
昔からのマニュアルを改定する
どの会社にも仕組み化されたマニュアルはあるだろう。朝礼などに取り入れている小さい仕組み化でも良い。
その仕組みは誰が作ったものだろうか。一旦疑ってみることも良い。おそらく、もう退職された社員が作ったマニュアルかもしれない。
あなたには、変える責任があると考えていきましょう。変化を好む社員は少ないから、多少の反発を受けるかもしれない。
でも、今の時代に沿うようなマニュアルへ変化させなければ、会社は潰れてしまう。社員の生活もあなたにはかかっていると思って、行動していきましょう。
まずは、自身の会社の仕組みに問題はないか向き合って行きましょう。
「個人」ではなく「仕組み」を責めよう。
部下のミスで部下を責める行為を一度改めてみよう。まず、本当に部下が悪かったのかを部下の気持ちに立ってみる。
例えば、営業成績が悪い部下がいる。原因が、飛び込み件数が少ないことだとする。そこで、会社の仕組みを探ってみると、営業で社用車を使うためには5日前の申請が必要というマニュアルが存在している。そうなれば、スピード重視の営業ができにくくなる。これは、もう少し申請日の締切を緩和しても良いと考える。
まずは、会社の仕組みを疑うことを心がけましょう。
属人化を避ける
「仕組み化」の反対は「属人化」です。属人化とは、その人にしかできない業務が存在してしまっている状態です。
※本書 56ページ
冒頭に申し上げた誰かが休んだときの不安・エース社員が辞めたときの不安は属人化が原因です。
目標は、優秀な人材が不在でも、チームとして機能することで勝てる組織。
個人の自分らしさを避ける。個人個人の考えでルールが崩壊してしまう。ゆるい仕組み化は簡単に崩壊。
ちなみに本書では、営業の順位が変わらない状況は要注意であると言っている。だれもが平均的に良い成績が取れる仕組み化を作ること。
全員で価値を生み出せる会社を作るために、仕組み化を整えていくのです。
まとめ(感想)
精神論だけを全面に出しても、社員はついてこない。
明文化された仕組みがあるから、問題を解決することができる。
合わせて読みたい本
リーダーの仮面「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法(著:安藤広大)
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