シンプルだから、贅沢(著:ドミニック・ローホー )【要約・書評】

自己啓発

人は高級なことにお金を使うことを贅沢だと思う

しかし、それは間違い。

本当に自分の好きなことにお金を遣うことが贅沢

人は高級なことにお金を使って、会社や友達に「俺はお金を持ってるぜ!」アピールをすることがある。それは間違ったやり方であることを本書で分かるようになります。

そして、高級な洋服・時計・旅行を選択することも少なくなり(「無くなる」ことは推奨しません)、本当に自分が好きなモノ・コトに長い年月を費やすことになります。

上質なものを選ぶと、自ずから「多く」より「少なく」なります。

シンプリシティこそ、自分のスタイルを持つ秘訣。

そして、本当の贅沢を味わうための技。

※本書  冒頭より

著者はフランスの方です。フランス(特にパリジェンヌ)の考え方は本当にかっこいい。見た目も中身もシンプルであることがいかに人生を豊かにするか考えさせられます。

パリジェンヌ(パリの女性)の特徴

基本的にシンプルなスタイルです。フランス人はクローゼットに10着しか服を持たないとと言われております。本当に自分に合ったもので長く着られるものを大切に着続ける価値観があります。そして、「他人は他人、自分は自分」の精神です。かっこいい。

※参考本  フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫)

書籍情報

著書名:シンプルだから、贅沢

著者:ドミニック・ローホー 

出版社:講談社

出版日:2016/2/24

著者 紹介

フランスに生まれる。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリスのソールズベリーグラマースクール、アメリカのミズーリ州立大学、日本の仏教系大学で教鞭をとる。アメリカと日本でヨガを学び、禅の修行や墨絵の習得などをとおし、日本の精神文化への理解を深める。シンプルな生き方を提唱し、フランスはもとよりヨーロッパやアジア各国でも著書がベストセラーに。著書には、『シンプルに生きる』(幻冬舎)、『「限りなく少なく」豊かに生きる』『屋根ひとつ お茶一杯』(ともに講談社)など、「物心ともにシンプルになることで、もっと幸せになれる」という主題のもと、筆をとり続けている。

※本書  著書紹介より

目次

はじめに
第1章 ものから身軽になるという贅沢
第2章 シンプルなエレガンスを極める
第3章 成熟を求め自分のスタイルを持つ
第4章 お金はシンプルな贅沢のために使う
第5章 感性を喜ばせるたくらみ
第6章 豊かで縛られない住まい方
第7章 心を刺激する上質なものたち
第8章 上質を見極める楽しみ
第9章 美への感性が人生を変える
第10章 幸福を呼ぶ時間の使い方
第11章 旅は情熱を養う
第12章 人との優しい距離
第13章 大切なものと丁寧に暮らす
おわりに

要約・書評

  • 選択肢が多いほど幸福度は下がる
  • 自分のスタイルを確立する
  • 他人と一緒を辞める
  • 自分の好きなことにお金と時間を使う

①選択肢が多いほど幸福度は下がる

ポイント:シンプルを目指す

人は情報が多くなれば多くなるほど、優柔不断になる。脳は一日に多くの選択を行います。たくさんの選択を行うことで脳は疲労します。そんな脳の働きをクリーンにするためには、選択肢を少なくすることが大切です。

選択肢の多いことが豊かであるというのは、嘘なのだと思います。

※本書  P25

Facebookの創始者 マック・ザッカーバーグは日々の余計な選択を減らすために、同じ服パターンの服を着ています。同じTシャツを20枚ももっているのだとか。それは、重要ではないことに脳の選択を使わず、重要なことに脳を使うためです。そのため、マック・ザッカーバーグは「仕事以外の決断の数を減らすため」にTシャツは同じものを着ています。※ちなみにスティーブ・ジョブズも同様です。

考え方やお金の使い道をシンプルにする必要があります。自分がシンプルかどうか分かる方法は、家に余計な物がたくさんあるかどうか判断基準にしてみるのも良いでしょう。

日頃できることとしては、何かを買う際は「本当にこれは必要なのか?」と自問自答してから買うようにしましょう。衝動買いを避けるためです。

目指すはパリジェンヌのような『シンプルなエレガンス』。パリジェンヌの服装は、基本的に「白にちょっとリッチ感を出すようなイメージ」です。カシミアのようなちょっとリッチ感があたるでしょう。

②自分のスタイルを確立する

ポイント:他人に左右されない

自分自身を見つめ直すとともに、自分の好きなように人生を歩むことで、よりシンプルな考え方やお金の使い方をするようになります。それは、他人に左右されるお金の使い方が無くなるから。

お金を判断基準にせず、まずは自分が何に価値観を置いているか考えてみましょう。

それは、他人を優先に考えるような「優しい人」ということではなく、自分中心な価値観を見つけましょう。

そして、性格も他人行儀さが少なくなり、ストレスのない人間関係を築けると思います(そんな人間的魅力はきっと相手の憧れになると思います)。パリジェンヌのようなエレガンスを目指しましょう。スタイルを確立するだけでターゲットを絞った考え方やお金の使い方ができます。そしてシンプルな行動が身に付くようになります。

③他人と一緒をやめる

「シンプルな生き方をするためには、自分のスタイルを確立すること」を前述しました。反対に、シンプルになれない人の特徴は、他人に左右されて、洋服や音楽など、あれもこれも合わせようとします。それは、シンプルに生きるためには、避けなければなりません。著者は、日本人のお辞儀文化を尊重しつつ、へりくだったお辞儀は、相手を不快な思いにさせることがあると話しております(やりすぎではと思う部分があるかもしれません)。日本なりの他人を尊重する文化は誇らしいですが、自己がなく、時間もお金も自分のために使えないことはもったいないことですね。

他人に合わせようと考えるほど、無駄な出費や時間が生まれます。友人から誘われて、観たくない映画を観る行為はお金を無駄にします。「人付き合いだから・・・」「嫌われたくないから・・・」などと思うかもしれません。でも断って嫌われるようであれば、それまでの友人と思えばいいんのです。そんな友人に時間を使うほど、人生は長くはないのですから。

④自分の好きなことにお金と時間を使う

自分のスタイルを確立して他人と一緒を辞めると、より自分にお金と時間を使うようになります。そして、余計な選択肢が少なくなって、よりシンプルな人生を過ごせるようになります。

そして、本書の重要な『贅沢』に辿り着きます。

贅沢は決して、高級なものだけではありません。自分が他人の影響を受けず、自分本位に選んだ「心から幸せなもの」が贅沢です。だから、値段はそこまで関係ありません。人それぞれの捉え方です。

5,000円のシャネルのリップを使おうが、500円の市販のリップを使おうが、幸せの感じ方は人それぞれ。もちろん、シャネルのリップのほうが、幸福度は高いですし大切に使おうと感じますね。贅沢の定義はお金が全てではないということです。

自分にとって、『お金が重要ではない贅沢』を見つけられるように祈ってます。

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