「知らんがな」の心のつくり方 あいまいさを身に付けるレッスン(著:中島 輝)【要約・書評】

自己啓発

「知らんがな

何を!他人事のように!!

でも大切なことなんです。

この世界も人間も「あいまいさ」でできている。

経済の不安定さに対する不安や人間関係への不安。

人は「ゼロかイチか」で正解を求めてしまう。

でも考えたところで「あいまい」なので、正解は出ない。

だからストレスを感じてしまう。

考えてみてほしい。

新型コロナウイルスが数年も続き、終わりの見えない闘いをしている。

もう、いつ収束するかなんて分からない。

自分がそんなことに不安を抱えていることはムダだ。

だって誰にもわからないのだから。

こんなふうに、自分ごとのように考えすぎる思考は自らストレスを与えてしまっている。

それよりも、「いまここ」を楽しむべき。

そのためには「知らんがな」精神を身につけることが大切。

本書は、心理カウンセラーの中島さんが、「あいまい」な世の中に対して、反応しすぎずに楽しむ方法を学べる内容になっている。

鈍感でいることのメリットが学べる素敵な本だった。

ぜひ、手にとってほしい。

書籍情報

著書名:「知らんがな」の心のつくり方 あいまいさを身に付けるレッスン

著者:中島 輝

出版社:KADOKAWA

出版日:2022/9/29

著者紹介

心理カウンセラー、自己肯定感の第一人者。「自己肯定感アカデミー」代表、「トリエ」 代表理事 心理学、脳科学、NLPなどの手法を使用い、独自のコーチングメソッドを開発。Jリーガー、上場企業の経営者など1万5000名以上のメンターを務める。現在は「自己肯定感 の重要性をすべての人に伝え、自立した生き方を推奨する」ことを掲げ、「肯定心理学協会」や新しい生き方を探求する「輝塾」の運営のほか、中島流メンタルメソッドを広く知ってもらうための「自己肯定感カウンセラー資格取得講座」「自己肯定感ノート講座」「自己肯定感コーチ資格取得講座」などを主催するおもな著書に、「自己 肯定感の教科書』『自己肯定感ノート」「自己肯定感365日BOOK」(すべてSBクリエイティブ)、「習慣化は自己肯定感が10割』(学研プラス)、「自己肯定感がぐんぐん高まる魔法のぬり絵」(監修、宝島社)「うつ感情のトリセツ」(きずな出版)などがある。

※本書 著者紹介より

目次

第1章 わたしたちはグラデーションでできている

第2章 「ゼロかイチか」では生きづらい

第3章 「あいまいさ」を楽しむ力があなたを変える

第4章 「知らんがな」は幸せスイッチ

第5章 自分で決めて生きていく

中島 輝 Official Media「旅をする木」

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要約・書評

「知らんがな」思考のメリット

POINT:「あいまいさ」を受け入れる

本書では3つを取り上げている。

①余計な悩みが減る

②緊張が和らぐ

③「いまここ」を楽しめる

※本書 44ページより

例えば新型コロナウイルスに対して考えると…

どうすることもできない新型コロナウイルスに対して「知らんがな」とつぶやく。

そうすると、新型コロナウイルスのように自分でどうすることもできないことに悩むことが無くなっていく。

もし悩むと、「この先の仕事はどうなるのか…」と緊張感が出てしまうが、そんな精神であれば、緊張が無くなりリラックス状態を続けることができる。

どうしようも無いことに対して、考えなくなることで、「いまここ」を楽しもうと前向きになれる。

「あいまいさ」を身につける方法

POINT:物事は大したこと無いことで溢れている

本書では3つを取り上げている。

①大局的に見ること

②多面的に見ること

③本質を見ること

※本書 39ページより

目の前の事柄について、すぐ反応せずに、鳥の目になるように俯瞰してみることが大事。

そうなると自分の見ている世界が「小さい」と分かる。

また「そもそも悩む必要のあることなのか?」と考えることも大切。

考えると大したこと無いと気がつく。

「今ここ」を楽しむ

POINT:しなやかな自分軸

すぐストレスを抱えてしまう人は、自分軸が強すぎる人でもある。

自分の信念を貫き、ブレない軸を持つ人。

そうなると、この「あいまいな」世の中で、変化ができない人になり、自分自身を臨機応変に変わることの人になってしまう。

だから、少しブレるぐらいの「しなやかな軸」を持つことが大切。

少し変化を起こし、「いまここ」を楽しむことを。

まとめ(感想)

「知らんがな」

心を緩めて、どうすることもできないことに対して、反応しないこと。

きっと、反応しても解決できないから。

そんなことに心を使っていてはストレスに変わっていく。

幸せはいつも心のなかに

※本書 176ページより

どうすることもできないことにベクトルを向けないで、「今ここ」を楽しむようにしよう。

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