オレの後ろ姿を見て学べ!!
もう古い考えだ。そのような行動で、若い世代はついてこない。
部下のマネジメントは難しい。
特にZ世代と呼ばれる20代の指導に四苦八苦している人も多いだろう
何を考えているかわからない…
指示通り動いてくれない…
など、部下の顔色を伺って指示や指導をすることも多いはず。
しかし!若い世代だって考えはある!
別に何も考えずに仕事をしているわけではない。
だから、若い世代がどんなことを考えているか理解できれば、活躍する人材に育てることができる。
本書は、組織学習経営コンサルタントの池本さんが、リーダーに関する本として書いた本で、若い世代(20代)の指導にターゲットを当てた。
ぜひ、本書を手にとってほしい。
書籍情報
著書名:「いまどき部下」を動かす39のしかけ
著者:池本 克之
出版社:KADOKAWA
出版日:2022/11/17
著者紹介
組織学習経営コンサルタント。株式会社パジャ・ポス代表取締役、NPO法人Are You Happy? Japan 代表理事。
1965年神戸市生まれ。日本大学卒業後、マーケティング会社、通販会社の経営を経て、ドクターシーラボ、ネットプライスなどの社長を務める。年商3億円の企業をわずか4年で120億円にするなど、さまざまな企業の上場、成長に貢献し「成長請負人」と呼ばれる。経験に裏打ちされた「チームビルディング」「チームマネジメント」の手法は、「個人の力が最大限発揮されるチームになった」「部下がついてきてくれるようになった」などと高い評価を得ている。現在は7社の社外取締役を務めつつ、コンサルタントとして一部上場企業からベンチャー企業まで200社以上を指導。
著書に『「すぐやるチーム」をつくるたった1つの考え方』『“圧倒的信頼”が手に入る営業PDCA』(以上、三笠書房)など多数。
目次
第1章 「部下を信じる」だけでは、うまくいかない
第2章 仕事の成否は、「誰に託すか」で8割決まる
第3章 部下がどんどん動き始める「任せ方」のルール
第4章 部下のやる気を引き出す「見返り」の与え方
池本さんのホームページ
要約・書評
今どき部下の特徴
POINT:まずは若い世代を理解することが大切
※下記の考えはあくまで傾向なので、若い世代の全員に当てはまるわけではない
①超安定志向
20代が生まれたのは、バブル崩壊の景気の悪いときに育った。安定した生活を意識してワークライフバランスを重視する。そのため、仕事での業務量が増えたり、責任が増えたり、リーダーをやることなどを避ける傾向がある。これは、日本のそんな時代が悪くさせたと思うと、若い世代はかわいそう…。
②報告をためらう。
若い世代は、上司の顔色を伺って、忙しいようであれば、報告を後回し(もしくはしない)こともある。優しい一面があるなと思うが、仕事は別。
③結果をすぐ求める
親世代も徐々に優しくなり褒めて伸ばす家庭も多くなった。そしてSNSの普及で、承認欲求は強い傾向にある。だから、早く結果を出したいと思う。
「今どき部下」の管理方法
POINT:若い世代を理解すれば良い成果が出る
①職場の空気を軽くする
若い世代が報告・連絡・相談をしやすい状況を作らなければいけない。
話しかけにくいオーラを出す上司は、若い世代にとって、「機嫌悪そうだし報告はやめよう」と思う。
その結果、収拾のつかないトラブルに発展しかねない。
上司は常に冷静に。絶対、機嫌を悪くして横柄な態度を取らないように気をつけよう。
笑顔で接してみれば、若い世代も報告をしてくれやすくなるだろう。
②細かすぎるぐらいの指示を出す
指示通り動いてくれないと思ったら、細かすぎるぐらい、部下に指示を出そう。
「12時までに、この資料を30部印刷して、各テーブルに1部ずつ配布をお願い」
上記のように、示してあげましょう。
若い世代は明確な指示はきっちりこなしてくれるでしょう。
そこまでしないといけないの!?と思うかもしれないが、会社のマネジメントのためだ。
いずれは自ら動いてくれるようになると思うので、我慢して挑戦してみてほしい。
また、業務が多岐にわたるときは、チェックリストも活用しよう。
③ゴールの近い仕事を与える
あえてすぐ成果の出る仕事を与えて、「早く結果を出したい」という欲を満たしてあげよう。達成感が味わうことで、さらなる成長は見込めるはず。
目標は背伸びしたら届くぐらいでいいでしょう。優しすぎると思うかもしれないが、徐々に目標を上げていけばいい。
まとめ(感想)
「見て学べ!!」の時代は終わった。
最初は手とり足取り指示や指導をしてあげることが大切。
いずれ、自ら行動を起こし、成果をあげられる立派な部下になるでしょう。
コメント