トヨタ リーダー1年目の教科書(著:OJTソリューションズ)【要約・書評】

ビジネス

リーダーと部下は距離を保ち、不用意にコミュニケーションをとらない。

仲良くならない。上下関係を意識させるもの。

そんなイメージを持つ人は多い。

でも日本の大企業のトヨタは真逆の考えである。

トヨタがなぜ世界の有名企業になったかすごく分かった本。

私は、本書を読んだ後にすぐ実行した。とても成果が出た。

※後に内容を書きます。

リーダーに大切なのは『人間力』!

ぜひ、本書を手にとってほしい!

書籍情報

著書名:トヨタ リーダー1年目の教科書

著者:(株)OJTソリューションズオージェーティーソリューションズ

出版社:KADOKAWA

出版日:2022/11/24

(株)OJTソリューションズについて

トヨタとリクルートによって設立されたコンサルティング会社。トヨタ在籍40年以上のベテラン技術者が、豊富な現場経験を活かした人材育成、変化に強い現場づくり、儲かる会社づくりを支援。製造・食品・医薬品・金融など、さまざまな顧客企業にサービスを提供。著書に20万部突破の『トヨタの片づけ』をはじめ、『トヨタの段取り』『トヨタ仕事の基本大全』『トヨタの問題解決』『トヨタの日常管理版』(すべてKADOKAWA)などがあり、シリーズ累計100万部を超える。

※本書 書籍情報
OJTソリューションズ
トヨタ自動車とリクルートが設立。企業利益に貢献できる現場を目指し、トヨタ40年の現場経験と管理職としての人材育成スキルをもつトレーナーが、現地現物で現場改善を指導します。

目次

第1章 トヨタが考えるリーダー像
第2章 トヨタのリーダー教育
第3章 人間性尊重の職場づくり【TCS】
第4章 メンバーの心をつかむ基本メソッド【TCS】
第5章 メンバーを動かすための実践テクニック【TCS】
第6章 メンバーの成長を促す働きかけのコツ【TCS】
第7章 仕事を教え込む【TJI】
第8章 仕事の質を高める【TPS】

要約・書評

部下と積極的にコミュニケーションをとる

POINT

部下を知り、相談できる関係性を築く

①部下を知る

若い人たちはあまり自分のことを表現しなくなったから、上司は少しでも話を聞きたいと思う。

でも、話したがらない。女性に対してはセクハラと思われてしまう。

趣味や家庭の話はとても振りにくい。

でも、ここが大切。

部下がどんな人間か知っておく必要がある。

  • どれぐらいの技能・知識があるか?
  • どんな価値観を持っているのか?
  • どんなことに楽しさを感じているのか?
  • ストレス耐性があるのか?

ただ、部下が話したがらない人だったら、ガツガツ聞いていては更に壁ができてしまう。

あくまでコミュニケーションは双方が楽しく話せることだということは意識しよう。

あいさつは自分からでも良い

「あいさつは部下からするもの」という考えはやめよう。

なぜか?

上司は部下との壁を作ってはいけないので、自分からも心を開く必要がある。

相手を変えようとしてはいけない。

まずは自分から変えることで相手も自然に変わってくるようになる。

それに、毎日しっかり顔を合わせてコミュニケーションをとっていくと、部下の変化に気がつきやすい。

特に体調面のストレスなどは、上司は気にかけてあげないといけない。家庭のことも同様だ(そのために、家庭の話も事前に引き出すのだ)。

家庭のことは仕事と関係ないと思われがちだが、そのストレスが響いて、仕事でのミスに発展することはある。

上記を日々行っていくと部下との信頼関係ができてくる。

部下は下記のようになっていく。

  • 「ホウ・レン・ソウ」を徹底してくれる。
  • 「質問はないか」と聞いたら、質問してくれる

  ※信頼関係がないと、質問があっても「無い」と言われてしまう

  • 仕事の提案を積極的にしてくれるようになる。

余談だが、本書を読んでから上記を実践してみた。

新しい社員の研修を任されたのだが、日々、空いている時間は趣味の話や家庭の話をしてみた。

最初は、あまり多くは語らなかったが、日々のコミュニケーションで徐々に自分のことを話してくれるようになった。

最終的には、自ら自分の話をしてくれるようになった。

そこで起こったのが「今までこのような経験をしてきたので、こんな研修もしていただけないか?」など、自分から提案してくれるようになった。

正直嬉しかった。

自主的に発言してくれたこともそうだが、私としてもお互いがベストな研修を行う準備ができたから。

その結果、一人前になるスピードも格段にのび、いきいき仕事をしてくれていると思う。

社員全員が主体的に動ける環境

POINT

全社員一丸となることでチームも個人も強い会社になる

リーダーに大切なのは、明るい職場を築くこと。

そして、社員が自主的でいきいきと仕事をしていくこと。

一人だけがずば抜けて優秀でも会社では成長しない。

そのために下記の2点を意識したい。

①会議は全員参加するぐらいにする

チーム戦で社員みんなの意見を聞き入れ、最適な戦略を立てること。

全員の脳を駆使して会社を成長させないといけない。

そのためには、会議にはなるべく現場の社員も参加させることが重要。

課長クラスの会議で集まって、現場の社員に方向性を発表するが、現場の社員はこう思う。

「現場で働くのは私達なのに、こっちの意見は!?」

そうなるとモチベーションが下がる。

だから、なるべく現場の社員も参加させることを心がけよう。

現場の社員も参加することで、考えを会議で話さないといけないため、自主的に考えて発言する人材に成長する。

②リーダーはマネジメントを意識する

「当たり前だろ!」…と思うが。

人手が足りなくて現場の手伝いを習慣にしてしまっていることも多くある。

重要なときは手伝うことも大切だが、できれば現場から離れて、マネジメントを行う時間を積極的にとることが重要。

部下に目を向け、定期的に話を聞いて、現場の状況や売上状況などを聞いて、良い方向性を導いてあげること。

できれば、手取り足取りと全てを教えるのではなく、部下が自分で課題を解決できるように助言をするなど、自分で解決できるような人材を育成したほうが良い。

人は自分で解決できると達成感もより一層味わえるし、これからも自主的に考える人材に育つ。

まとめ(感想)

リーダーとしての心得

第一に部下と積極的にコミュニケーションをとり、相談しやすい環境づくりを行う。

第二に全員が主体的に動ける環境をつくり、チームも個人も楽しくいきいき働ける環境づくりを行う。

チームを意識して会社を成長させる戦略は、日本らしい戦略だと感じる。

そのためには、リーダーが部下に対して「人間性の尊重」を行い、自主的に動ける環境をつくることが大切。

リーダーとして必要なのは「協働する力」!!

そして「人間力」!!

トヨタがココまで成長した理由が分かった気がした。

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